・ワイルドカード検索で「*」が2箇所以上使える:これにより,中間一致の検索もできます。たとえば,博物館の固有名詞を一覧したい場合,*museumにすると,Metropolitan Museum of Artなどがヒットしません。英語圏では,〜Museum of xxxというものが多いのですが,パソラマ上では*museum*で検索できます。
・(以下はマニアックな話ですが)OSDは細かな属性指定ができるので,一見コーパス検索端末のようではありますが,OSDはWordbank(こちらは「ミニコーパス」と呼べるものです)と違い,厳密な意味でのコーパスではなく,「ODEの追加用例に属性データがついたもの」にすぎないので注意が必要です。WBもOSDも,生例文を集めた用例集という点では同じですが,WBが膨大な生英文を恣意性を持たせないで集めているのに対し,OSDはODEの各見出し語,各語義が含まれている英文を集めているので,OSDで多くヒットするからといって,実際の英語全体での出現頻度が多いということはできません。たとえば,British National Corpus(これは本物のコーパスです)では,lawrenciumやcuriumといった元素名はヒット数ゼロですが,OSDではそれぞれ3件ずつ検索されます。とくに,語法研究やコーパス言語学などの研究者がヒット数を比較する際は注意が必要です。その意味では,Wordbankも旧機種同様に搭載されているのはよかったです。