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エミリーが事故を起こし、修理に出されてしまっているため
仕事が出来る機関車が減ってしまった。
特にゴードンは誰よりも機嫌が悪かった。
ナップフォード駅で待たされていたのだ。
「まったく・・・、俺様は急行を引く偉い機関車だぞ。
なのにエミリーが事故を起こしたせいで連絡列車が遅れてるじゃないか。
これじゃ俺様まで遅れちまう!」
やがて、エミリーの代わりにネビルが連絡列車を引いてやってきた。
お客はゴードンの客車に乗り込んだ。
車掌が笛を吹き、緑の旗を振った。
「さぁ出発だ。 急げや急げ!」
そしてゴードンはナップフォード駅を飛び出していった。
ゴードンはぐんぐんスピードを上げ始めた。
トンネルに差し掛かったその時、スペンサーが前方を走っているのが見えた。
(ふっふっふ、ちょっと驚かせてやるか)
ゴードンはそうつぶやくと、汽笛をめいっぱい鳴らす準備をしてスペンサーに近づいた。
ポ〜〜〜〜ッ! と大きな音をたて、ゴードンはスペンサーを抜かしていった。
ゴードンは満足していたが、その気持ちもすぐに消えていった。
スペンサーがまた抜き返そうとぐんぐん速度を上げてきたからだ。
「ぼぉくは公爵専用機関車なんだ。 ゴードンなんかに負けるもんか!」
ゴードンも追いつかれまいとスピードを上げた。
2台の大きな機関車は抜きつ抜かれつの勝負になった。
ところが、ゴードンの蒸気が残り少なくなってしまった。
仕方がなくゴードンはスピードを落としたが、スペンサーはそのまま走っていってしまった。
ゴードンはいつものスピードで走っていた。
スペンサーがゴードンに向かって叫んだ。
「やっぱりぼぉくの勝ちだね。 ぼぉくより速く走れる機関車なんていないのさ」
だが、スペンサーは止まるべき駅を行き過ぎてしまった。
スピードの出しすぎとよそ見をしていたからだ。
でも、スピードを落としていたゴードンは無事に駅に止まることができた。
その少し後に、スペンサーがのろのろとバックしてくるのが見えた。
「ハッ、世界最速だかなんだか知らないが、ホームを行き過ぎるとはな」
スペンサーは何も言い返せなかった。
やがてトップハム・ハット卿がやってきた。
ハット卿はゴードンに向かっていった。
「ゴードン、おまえはとても頼りになる機関車だ。
急行を時間きっかりに運行させることができるのはお前だけだからな」
褒められたゴードンは嬉しくなり、大きな音で汽笛をならした。
夜になって機関庫に戻ってきたゴードンにジェームスが話しかけた。
「あのスペンサーに勝ったんだって!? すごいなー!
ねぇ、今度僕にも速く走れるコツを教えてくれよ」
ゴードンはジェームスに速く走ることを教えると約束し、深い眠りに着いた。
このおはなしの出演は
ジェームス スペンサー ネビル
そして、ゴードン でした。
※本来はこの次が「まっかなきかんしゃ」となっております。
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